自律神経は、脈拍や血圧など、ヒトが生きる上で重要な、生命活動に関わる体の機能をコントロールしている神経群です。自ら意識しなくても自動的に血管や血圧、心拍、筋肉などの機能を統御する重要な役割を担っており、生まれてから命が絶えるまで、夜眠っている間も休みなく働き続けています。
自律神経は、交感神経と副交感神経からなっており、交感神経は緊張やストレスを感じた時に、副交感神経は睡眠中やリラックスした状態の時にと相反する作用を示します。自律神経は天秤のようなもので、交感神経と副交感神経のバランスを保ちながら働いています。常に均衡のとれた1:1のバランスが理想的であると言えますが、前述した通り、交感神経も副交感神経もさまざまな要因に影響を受けて変動します。