朝起きて「なんだか調子が悪い……」、そんな日もありますよね。でも、「調子が悪いくらいで会社は休めない」と考える人がほとんどでしょうし、子どもだって授業の遅れや皆勤賞を考えると簡単には休ませられない。そんな勤勉さは尊いものではありますが、過度な“休まない美徳”が日本における休養意識の広がりを妨げているかもしれません。
休まない美徳意識がもっとも高いのは「Z世代」
「ココロの体力測定2019」(全国の女性7万人)では、7つの世代別(Z世代、さとり世代、団塊ジュニア世代、バブル世代、新人類世代、しらけ世代、団塊世代)の、休まない美徳意識を調べています。その結果、一番意識が高かったのは、なんと20~24歳のZ世代(26.6%)。環境やジェンダーなどさまざまな社会課題意識が高いと言われる世代は、責任感が強い一方、周りの目も気にしがちなのかもしれません。
次いで高かったのは49~53歳のバブル世代(24.1%)ですが、現在の管理職世代と次世代を担う若者世代で休まない美徳意識が強いというのは、休養を考えるにあたり、注目すべき結果と言えるでしょう。
※Z世代(20~24歳)さとり世代(25~36歳)団塊ジュニア世代(37~48歳)バブル世代(49~53歳)新人類世代(54~58歳)しらけ世代(59~67歳)団塊世代(68~72歳)
「ズル休み」とどう見分けるか?
有休取得の義務化など国が主導する施策もありますが、もちろん「休みをとった」だけでは十分な休養とは言えません。コミュニティ内での休みやすい環境づくりも必要でしょう。リモートワークがスタンダードになりつつある今、いわゆるズル休みと見分けるためには何かしらの基準も必要かもしれません。
いずれにせよ、日本における休養はまだまだこれから。職場やクラスで、一度話し合ってみませんか?