全国10万人への大規模インターネット調査により、日本人のストレスや疲労について調査・分析を行っている「ココロの体力測定」の結果から、日中の活動量に通じる「朝食を食べること」についてまとめました。都道府県別の結果は、地方創生や地域の活性化の参考データとしてお役立てください。
■ 朝食(平日または勤務日)頻度の高いもの 男女別
朝食を食べない派の方は男性が21.9%、女性が16.1%となっている。男女で比較すると、男性が約1.3倍多い結果となっている。男性で最も多いのがご飯食派の39.0%、女性で最も多いのがパン食派で48.9%となっている。また男女差が大きいのが、その他(シリアル・グラノーラ類、スムージー、ヨーグルトなど)で37.8%、男性の26.0%と比べて約1.5倍になっている。
■ 朝食(平日または勤務日)頻度の高いもの 年代別
年代別で朝食食べない派を見ていくと、男性では20~40代で25%と平均を上回っている。女性も20~40代で平均は上回っているが、特に20代が非常に高い数値を示している。60代以上の方々は男女とも、朝食を食べない派が少ないと共に、パン食派、その他の方が非常に高く、朝食のバリエーションが多彩になっている。
■ 朝食(平日または勤務日)頻度の高いもの 疲労度合別
疲労状態別で見ていくと、「元気な人(疲労感がない方)」と「疲れている人」を比較すると、「疲れている人」の朝食食べない派は男性で約1.5倍、女性で約1.9倍となっており、女性では特に顕著な差になっている。
■ 朝食(平日または勤務日)食べない派が多い都道府県ランキング
「朝食食べない派」が多い都道府県を見ていくと、男性は1位が「沖縄県」で27.5%、2位「大分県」、3位「東京都」となっている。女性は1位が男性と同じ「沖縄県」で24.5%、次いで2位「北海道」、3位「佐賀県」となっている。男女とも上位TOP10に入っている都道府県は、「沖縄県」「大分県」「東京都」「福岡県」「熊本県」「茨城県」となっており、九州地方が多い結果とんっている。一方男女とも下位TOP10(朝食を食べない派が少ない)に入っている都道府県は、「富山県」「奈良県」「岐阜県」「和歌山県」「愛知県」「兵庫県」となっており、中京圏や近畿地方の一部が多い結果となっており、パン食他多彩な朝食文化が根付いているのでないかと推測されます。
■ 週一日以上の行動率 朝食の有無別
週一日以上の行動率を「朝食食べない派」「朝食食べる派」で比較していくと、「7~8時間の睡眠」「アルコール飲酒」などは大きな差がない結果となりました。睡眠時間が少なく朝から疲れているから「朝食食べない派」が多いわけではないようです。行動率の差がある項目は、男女とも共通しているのは「1日8000歩(5km程度)以上歩く習慣」、「夕食後の間食(夜食)をする」となっています。適度な運動習慣が一日の食欲を促しているようです。また、夜食によって睡眠時間は取れている物の、胃腸の負担が大きく朝の食欲が湧いてこないことも推測されます。
※一般社団法人日本リカバリー協会がダイヤモンドオンライン「朝食を食べない派が多い都道府県ランキング【完全版】」に提供したデータを掲載しています。
【調査概要】
タイトル:ココロの体力測定2019
方法:インターネット調査
調査期間:SCR調査 2019年3月6日~3月18日
対象:全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)
項目:15問
分析データ:厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化
集計データ:集計したデータを、県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用
【朝食頻度の分析について】あなたの朝食(平日または勤務日)で、最も頻度の高いものを、下記の3つまで回答。朝食食べない派:ほとんど食べないと回答ごはん食派:ごはん食(ごはん+おかずの定食スタイル)、ごはん食(おかず乗せの丼スタイル)、ごはん食(おかずなし)のいずれかを回答パン食派:パン類と回答その他:主食抜きの食事をしている(おかずのみ)、お味噌汁、麺類、シリアル・グラノーラ類、フルーツのみ、サラダ(野菜中心)、スムージー、野菜ジュース、飲料のみ、ヨーグルト(多少のフルーツ含む)、サプリメント・栄養ドリンク・栄養補助食品、菓子類他のいずれかを回答
【疲労状態について】厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に、疲労状態を指す項目を独自集計。疲労項目に「ほとんどなかった」と回答した方を元気な人、「ほとんどいつもあった」と回答した方を疲れている人として定義。