掃除好きな人が多い都道府県ランキング

全国10万人への大規模インターネット調査により、日本人のストレスや疲労について調査・分析を行っている「ココロの体力測定」の結果から、ルーティーンワークを楽しめることに通じる「掃除好きな人」についてまとめました。都道府県別の結果は、地方創生や地域の活性化の参考データとしてお役立てください。

■ 掃除好きな人2019-2020推移

2020年の掃除好きな人は、15.1%になっている。2019年の8.8%と比較すると1.71倍の大幅な伸びになっている。

図表1:掃除好きな人 2019-2020推移(全国、男女計)単位:%

掃除好きな人2019-2020推移 男女別

2020年の掃除好きな人を男女別で見ていくと、男性が7.8%、女性が22.4%となっている。2019年からの伸び率を見ていくと、男性で1.77倍、女性で1.69倍と男女とも大きな伸びを見せているが、男性の伸びが少し高い結果となった。

図表2:掃除好きな人 2019-2020推移(全国、男女別)単位:%

掃除好きな人2019-2020推移 年代別

男女、年代別で見ていくと、男性では20代が最も高く8.4%、次いで30代が8.1%と若い世代が若干高い傾向にある。2019年は30代が最も高く5.0%、次いで40代の4.4%となっており、2019年と2020年を比較していくと、20代の伸び率が1.94倍と非常に高い伸び率を見せている。一方、女性では30代が最も高く23.8%、次いで40代が23.0%と、若干他の世代よりも高い傾向にある。2019年は30代が最も高く15.0%、次いで20代の14.9%となっており、2019年と2020年を比較していくと、40代が1.84%、50代が1.89%と男性とは違い40~50代の伸び率が高い結果となっている。

図表3:掃除好きな人 2019-2020推移(全国、男女別、年代別)単位:%

■ 掃除好きな人が多い都道府県ランキング

「掃除好きな博」が高い都道府県を見ていくと、男性は1位が「佐賀県」、2位「鹿児島県」、3位「高知県」となっている。女性も1位が「沖縄県」という結果になった。次いで2位「東京都」、3位「福岡県」となっている。男女ともTOP10に入ったのが、「東京都」「鹿児島県」「沖縄県」という結果になっている。

図表4:掃除好きな人ランキング(男性、都道府県別)単位:%

図表5:掃除好きな人ランキング(女性、都道府県別)単位:%

■ 掃除好きな人 疲労度合別

疲労状態別の比較で見ていくと、男性の元気な人で10.6%、疲れている人で6.2%、女性の元気な人で32.9%、疲れている人で14.3%となっており、男女とも疲れている人は、元気な人に比べて掃除好きな人は少ない結果となっている。新型コロナウィルスによる自粛期間で外出などが出来ない最中、「掃除をする」行動がリラクゼーションの一つとして活用をされている結果になっている。

図表6:掃除好きな人の疲労状態別(全国、男女別)単位:%

■ 掃除好きな人 居住形態別

居住形態別で、掃除好きな人の割合を見ていくと、男女とも「両親(義両親)と同居している」方よりも、「一人暮らし(独居)をしている」方の方が高い傾向にある。また、「一軒家に住んでいる」人よりも「マンションに住んでいる」人の方が、掃除好きな方が多い割合をしめしている。

図表7:居住形態別の掃除好きな人の含有率(男女別)単位:%

■ 掃除好きな人 働き方別

働き方別で見ていくと、「職場勤務をしている」人よりも「在宅勤務をしている」人の方が掃除好きな人の割合が多く、男性では約2倍の結果となっている。また自粛期間で、「ONとOFFの切り替えがうまく出来なくなった」、「曜日感覚がなくなった」と回答している方の中で、掃除好きな人の割合もより高い結果となった。自粛期間で在宅勤務などの生活変化があった方を中心に、自宅で過ごす時間が長くなり、より自宅や部屋への掃除意識が高くなり、日常のルーティーン化になっている。2019年から2020年の傾向として、エチケットやルーティーンがリラクゼーション行動と捉える方が増えたため、掃除をすることも同様の傾向の一つだと推測されます。

図表8:働き方別の掃除好きな人の含有率(男女別)単位:%%


※一般社団法人日本リカバリー協会がダイヤモンドオンライン「朝食を食べない派が多い都道府県ランキング【完全版】」に提供したデータを掲載しています。

【調査概要】
タイトル:ココロの体力測定2020
方法:インターネット調査
調査期間:SCR調査 2020年7月21日~7月27日
対象:全国、20~69歳、10万人(男女各5万人)
項目:6問
分析データ:厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化
集計データ:集計したデータを、県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用

【掃除好きな人の算出方法】90のリラクゼーション行動の中から、「部屋の掃除をする」を回答した方を抽出。

【疲労状態について】厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に、疲労状態を指す項目を独自集計。疲労項目に「ほとんどなかった」と回答した方を元気な人、「ほとんどいつもあった」と回答した方を疲れている人として定義。