慢性疲労症候群(CFS:Chronic Fatigue Syndrome)とは、これまで健康に生活していた人が、さまざまなストレスがきっかけとなり、ある日突然原因不明の激しい全身倦怠感に襲われ、それ以降強度の疲労感とともに、微熱・頭痛・脱力感・筋肉痛・思考力の低下・抑うつ状態などの精神神経症状などが長期にわたって続き、健全な社会生活が送れなくなるという疾患です。
“疲労”という誰もが日常生活で経験しいている症状を病名として用いているため誤解や偏見を受けやすく、また診断は極めて難しいものですが、日本では2008年に日本疲労学会がCFS診断基準を発表しています。
参考:渡辺恭良著『おもしろサイエンス 疲労と回復の科学』(日刊工業新聞社)