複雑な人間関係のストレスによる疲労を抱えがちな世の中、「一人になれる時間」の確保はすなわち休養を意味するといっても過言ではないでしょう。その貴重な時間こそが「睡眠」。とはいえ家族と暮らしていると、ベッドが一緒だったり、就寝時間がバラバラだったり、“睡眠のマイ・ペース”はキープしにくいものですが……いつも元気な女性のいる家では、家族の睡眠ルールにコツがあるようです。
女性が元気な家族の睡眠ルール、「快適環境」と「時間管理」がカギに
「ココロの体力測定2018」の結果から、疲れている女性と、元気な女性の家族の睡眠ルールを比較してみましょう。
元気な女性が疲れている女性よりも心がけている割合がもっとも高かったのは、「シーツや枕カバーは毎日替える」の1.86倍。その他にも「寝る前は暖色や間接照明」(1.31倍)「完全に消灯して寝る」(1.20倍)と、快適に休養できるよう準備する、清潔に気を配るなど、睡眠環境への高い気配りが見られます。
また元気な女性は「家族でほぼ同じ時間に起きる」が1.34倍と家族一緒の生活リズムがありますが、疲れている女性は「休日の起床時間は、平日よりも2時間以上遅い」(1.67倍)「自分が一番遅く寝る」(1.56倍)「パートナーと寝る時間に差がある」(1.29倍)と睡眠の時間管理がおろそかになりがちな傾向にあるようです。
*厚生労働省の「ストレスチェック」調査項目内「最近1か月間の状態」の「ひどく疲れた」に対し、「ほとんどなかった」と回答(元気な人)、「ほとんどいつもあった」と回答(疲れている人)
20代の働く既婚女性の「休日の睡眠時間」に危険信号
疲れている女性は「自分が一番遅く寝る」ことが多くいることがわかりましたが、仕事をしながら家事の切り盛りもする働く既婚女性の睡眠時間も深刻です。
本来ならばしっかり休養したい休日の睡眠時間「5時間以下」の割合は、60代を除き1割以上。中でも20代は15.4%と、男性全体の14.6%も上回りました。
女性は家族の健康の大黒柱
活動は放電、休養は充電。リカバルでは、スムーズなリカバリー・サイクルが、快適で充実した毎日をつくると考えています。一日の終わりの睡眠は、休養に欠かせない大きな手立て。若くどんなに体力があるつもりでも、どんな人も一日が終われば大なり小なり疲労するもの、蓄積させないことが大切です。女性は家族の健康の大黒柱! いつもいきいきと元気でいるために、充実した睡眠を心がけましょう。
[調査概要]調査名:「ココロの体力測定 2018」/期間:2018年 3月7日~3月17日/対象:全国の20~69歳の14万人(男女各7万人)/方法:インターネット調査/項目:15問/休養項目:厚生労働省「ストレスチェック」B項目を基に独自加工して、点数化/集計データ:県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用 本データ対象/本調査2018年4月7日~20日/サンプル数女性1800人より、疲れている人258、元気な人458人