スペースづくり

在宅勤務が増えて夫婦一緒にいる時間が長くなりました。円満に過ごすために心がけるべきことは?

元気な夫婦は「記念日を祝う」ことを楽しみ、「相手を信頼する」ことを大切にしています。

11月22日の「いい夫婦の日」に結婚した夫婦も少なくないはず。「病める時も健やかなる時も……」誓いの言葉をたてても、共に過ごす時間が長くなると多少なりともストレスが溜まってくるもの。ましてや昨今の在宅勤務で、これまで快適だったバランスが崩れてしまったと感じている人もいるのでは? 元気な夫婦は、日々の“きっかけづくり“を通して信頼関係を築いているようです。

パートナーとの信頼づくりはリアルなコミュニケーションから

全国7万人の女性を対象に行った「ココロの体力測定2018」から、疲労度合別に「パートナーとのコミュニケーション」の結果を抜粋。元気な女性と疲れている女性の違いを探りました。
元気な女性は「(結婚)記念日は毎年祝う」が疲れている女性の1.43倍、また6割近くが「相手を信頼している」とのこと。疲れている女性は「ほとんど会話がない」が元気な女性の3.62倍、また「LINEやメールは1日10回以上」(1.93倍)とリアルなコミュニケーションが乏しく、3 割近くが「何を考えているかわからない」(3.24倍)と回答しています。

ポイントは“怒り”のコントロール

先ほどの質問で、元気な女性は「子どもの前では喧嘩しない」(1.51倍)、疲れている女性は「子どもを叱るのは自分の役目だ」(1.61倍)との回答がありましたが、夫婦のコミュニケーションにおいても意識したいのがアンガーマネジメント(怒りのコントロール)です。
パートナーだけでなく、他人への怒り方・注意の仕方を聞いた質問では、元気な女性は「あまり怒ることはない」(2.07倍)、「(相手を)人前で怒らない」(1.83倍)、「他の人と比べない」(1.60倍)といった思いやりがあり、そもそも「危ないことをした時以外は子どもを怒らないようにしている」(1.53倍)など不必要に怒らない傾向に。一方、疲れている女性は「物にあたる」(3.79倍)「無口になり挙動で怒りを表す」(2.09倍)と、口に出して相手に伝えない怒り方がうかがえます。

著書に『部下のやる気を引き出す「リーダー」のチェックボックス』(明日香出版社)がある一般社団法人日本ナンバーワントレーナー協会・代表理事の中澤仁美さんによると、「部下や子どもが思い通りに動かなくて怒りが爆発!」は、相手の言動に振り回されてしまっている典型的なパターン。「やらないのは相手がなまけているから」という思い込みを捨て、「やってもらいたいと思っているのは自分。どうしたら相手が思い通りに動いてくれるのか?」と、軸を自分に置きかえるクセをつけることがおすすめなのだそう。

夫婦の時間が増えた新しい毎日を、絆を深めるチャンスに

仲を深めるためにも、そして互いのリカバルのためにも、コミュニケーションの一つに取り入れたいのがスキンシップです。パートナーとのスキンシップ頻度をきいた2016年の「ココロの体力測定」では、「週4日以上」スキンシップしていると答えた元気な女性は44.3%に対し、疲れている女性は26.2%と大きな差が見られました。

親しい人との触れ合いやおしゃべりなどで分泌される“愛情ホルモン”と呼ばれるオキシトシンには、ストレスを軽減する作用があることがわかっています。きっと、こんなにも夫婦一緒に過ごす時間が増える日が来るなんて思ってもみなかったことでしょう。せっかくのチャンス、アンガーマネジメント同様、オキシトシンの力も上手に使って信頼を深め、記念日上手に。コロナ禍前よりもハッピーな関係を目指しませんか?

[調査概要]調査名:「ココロの体力測定 2018」/期間:2018年 3月7日~3月17日/対象:全国の20~69歳の14万人(男女各7万人)/方法:インターネット調査/項目:15問/休養項目:厚生労働省「ストレスチェック」B項目を基に独自加工して、点数化/集計データ:県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用|本データ対象/本調査2018年4月7日~20日/サンプル数女性1800人より、疲れている人258、元気な人458人 ※「スキンシップ頻度」は「ココロの体力測定 2016」より。パートナーがいる元気な人11967人、疲れている人5353人

【記事提供】オフラボ|低ストレス女性の59.5%「相手を信頼している」アンガーマネジメントも夫婦円満のコツ

この記事のリカバリ用語

  1. ココロの体力測定

  2. ストレス