ストレスオフ県ランキング2021発表! コロナ禍でもストレスオフだった第1位は「茨城県」

全国男女別では 男性がコロナ禍の影響を受けている可能性が高い結果に

一般社団法人日本リカバリー協会(事務局:神奈川県厚木市、代表理事:片野秀樹)は、一般社団法人ストレスオフアライアンスより引継ぎ、一般社団法人日本疲労学会、神戸リサーチコンプレックス協議会、株式会社ベネクスと共同で、全国10万人(男女各5万人)に大規模インターネット調査「ココロの体力測定」を実施(2021年11月~12月)。その結果から、「ストレスオフラボ」の協力を得て、ストレスオフ県ランキングをまとめました。

■2021年度のストレスオフ県ランキング第1位は「茨城県」

2017年から全国10~14万人(20~79歳※1、男女各5~7万人)に行っている健康及び生活状況に関するインターネット大規模調査「ココロの体力測定」を、2021年は11月15日から12月20日に実施。その結果から「ストレスオフ県ランキング」をまとめたところ、ストレスオフ指数36.3と第2位以下を大きく引き離し、コロナ禍においてもっともストレスオフ※2だった第1位に「茨城県」が輝きました。

※1 2017年から2020年までは20~69歳。ストレス状況は、2021年も20~69歳を抜粋し比較。
※2 ストレスがキャパシティを超過し、心身に蓄積することで起こる「ストレス性疲労」を改善・解消できる力。

〈ストレスオフ県ランキング2021 総合ランキングTOP10〉

■「茨城県」は男性ランキングでも第1位。女性は第1位「長崎県」ほか、九州勢が健闘

男性第1位は総合でも第1位だった「茨城県」。2020年の9位からのジャンプアップです。第2位「香川県」は、昨年の10位から上昇、第3位の「沖縄県」も8位から上昇しています。TOP10には昨年もTOP10入りした県が並ぶほか、「福岡県」「島根県」「京都府」といった、観光地を多く要する都道府県がランクインしました。
女性は、「長崎県」が2020年の5位から第1位を獲得。第2位には昨年・一昨年と第1位だった「鳥取県」が続き、第3位「宮崎県」は11位からTOP3入りを果たしました。その他TOP10は、男性同様、昨年もTOP10入りした県がランクイン。また総合第1位の「茨城県」や、「佐賀県」熊本県」など九州勢が多かったのも特徴です。

〈ストレスオフ県ランキング2021 男女別第1位〉

〈ストレスオフ県ランキング2021 男女別第1位〉

■コロナ禍前後比較では、高ストレス者は1.4ポイント増、低ストレス者は1ポイント減

2年以上にもわたるコロナ禍は、さまざまな調査・研究により、私たちの心身に大きな影響を及ぼしていることがわかっています。「ココロの体力測定」では2019~2021年の3年間の高ストレス者・低ストレス者割合を比較しました。 高ストレス者割合は、2019年度14.7%、2020年度15.3%、2021年度16.1%と、コロナ禍を通して増加。2021年度は、2019年度よりも約1割増加しました。低ストレス者割合は、2019年度10.5%、2020年度7.7%と約3割減少しましたが、2021年度は9.5%と2020年度からは約2割程度増加しています。

〈2019-2021年ストレス状況比較〉

■ストレス状況の男女比較では、男性がよりコロナ禍の影響を受けている可能性が高い結果に

2017年から行っている「ココロの体力測定」では、ストレス状況に男女で違いがあることがわかっています。高ストレス男性の割合は、2019年度13.8%から2021年度16.0%と2.2ポイント増、女性は2019年度15.6%から2021年度16.3%と0.7ポイント増。低ストレス者は、男性は2019年度12.1%から2021年度10.6%と1.5ポイント減、女性は2019年度8.8%から2021年度8.3%と0.5ポイント減と、男女比較では男性の方がより、高ストレス者増・低ストレス者減傾向となりました。

〈男女別 2019-2021年ストレス状況比較〉

■年代別では年齢が低下するごとに高ストレス者割合が増加

2021年度の結果を年代別で見ると、男女とも20代、30代で高ストレス者の割合が20%を越えており、年代が下がるにつれて高ストレス者は増加する傾向にあります。ちなみに低ストレス者の割合は、60代以降で大幅に増加。男女とも70代では20%を越え、定年後の世代がストレスから解放されていることから、仕事や職場環境、人間関係などのストレスへの影響の大きさが推測されます。

〈男女別 高ストレス者割合年代推移〉

参考:ストレスオフ県ランキング2021 総合ランキング

【ストレスオフ指数算出方法】
厚生労働省実施の「ストレスチェック制度」身体状態(B項目)をもとに調査。集計したデータから、全国平均を100として、高ストレス(77点以上の合計)と低ストレス(39点以下)それぞれ各県の%表示(ストレスチェック指数)を作成。各県の低ストレス%から高ストレス%を引き、数値が高い程ストレスオフ県とする。
※都道府県ランキングは、各県1,000サンプル以上を確保し、人口比率(都道府県、年代、有職割合)でウエイト修正し算出。

【調査概要】
調査名:「ココロの体力測定2021」
期間:2021年 11月15日~12月20日
SCR調査対象:全国の20~79歳の10万人(男女各5万人)※ストレス分析は、20~69歳の85,119人を活用
本調査対象:1248人(男女各624人)
方法:インターネット調査
SCR調査項目:10問
本調査項目:30問
集計データ:各都道府県500サンプル以上を確保し、その後人口比率(都道府県、年代、有職割合)でウエイト修正を行い活用