挑戦意欲の高い都道府県ランキング

全国10万人への大規模インターネット調査により、日本人のストレスや疲労について調査・分析を行っている「ココロの体力測定」の結果から、人生の充実や生きがいに通じる「挑戦意欲」についてまとめました。都道府県別の結果は、地方創生や地域の活性化の参考データとしてお役立てください。

■ 挑戦意欲が高さ、男性は女性の約1.5倍

挑戦意欲がある男性は17.3%、女性は11.9%。男女で比較すると、男性が約1.46倍多い結果となっている。

図表1:挑戦意欲のある人(全国、男女別) 単位:%

■ 世代別では「Z世代」と「団塊世代」 が高い傾向に

世代別で見ると、男女とも「Z世代」と「団塊世代」が挑戦意欲が高い傾向にある。一方、挑戦意欲がない人が多い世代は、「Z世代」「さとり世代」「団塊ジュニア世代」となっており、「団塊世代」と「Z世代」は挑戦意欲がある人と無い人が混在して高い結果が出ている。

図表2:挑戦意欲のある人(全国、男性、世代別) 単位:%
図表3:挑戦意欲のある人(全国、女性、世代別) 単位:%


■ 疲労度合別では、元気な人ほど挑戦意欲が高まる傾向

疲労度合別で見ていくと、男女とも「元気な人(疲労感がない人)」の挑戦意欲は、「疲れている人」の約1.57倍。より大きな差が出ているのは「挑戦意欲がない人」の含有率で、男性で疲れている人で約5倍、女性では約3倍多い数値を示している。

図表4:挑戦意欲のある人(全国、男性、疲労状態別) 単位:%

図表5:挑戦意欲のある人(全国、女性、疲労状態別) 単位:%

■ 都道府県別で挑戦意欲が高いのは、男女とも「沖縄県」

挑戦意欲の高さを都道府県を見ていくと、男性の1位は「沖縄県」で21.6%、2位「福島県」、3位「福井県」。女性は1位が男性と同じ「沖縄県」で、次いで2位「佐賀県」、3位「東京都」となっている。

図表6:挑戦意欲のある人(男性、都道府県別) 単位:%


図表7:挑戦意欲のある人(女性、都道府県別) 単位:%


■ 職業別では「コンサルタント」「士業関係」「教職関係」

職業で見ると、「コンサルタント」や「士業」、「教職関連」がランクインしている。男性は「記者」が最も高く、「広告」「保険の販売関連」「会社役員」など、売上や会社のスケールに関わる職業が多い。女性は「警察官」が最も高く、「ヨガインストラクター」「歯科医師」「畜産」「飲食店店長」など、自営業や独立志向の強い職業が多い。※挑戦意欲がある人÷挑戦意欲がない人。

図表8:挑戦意欲のある人が多い職業(男性、挑戦意欲別比較) 単位:倍

図表9:挑戦意欲のある人が多い職業(女性、挑戦意欲別比較) 単位:倍

■ 「新聞を読む」「読書をする」など、知的な通勤時間の使い方ができる

通勤時間の過ごし方を見ていくと、挑戦意欲の高い男女は「新聞を読む」がもっとも高く、「勉強をする」「読書をする」など通勤時間=自分の投資時間の意識が強い。男女別で見ると、男性は「SNSのチェック」「ニュースサイト」「スケジュールチェック」など情報収集、女性は「座って通勤」する工夫を重視している。

図表10:挑戦意欲のある人の通勤時間の過ごし方(男性、挑戦意欲別比較) 単位:倍

図表11:挑戦意欲のある人の通勤時間の過ごし方(男性、挑戦意欲別比較) 単位:倍

■ 挑戦意欲を高めるには「仕事をする」「汗をかく」など積極的なリカバリー行動を

リカバリー行動では、男女とも「仕事をする」がランクイン。それ以外に「ホットヨガ」「ピラティス」「汗をかく」などの運動と、「森林浴」が高い傾向にある。男性はそれ以外に「観劇」「プラネタリウム」などの鑑賞、「人としゃべる」「アロマを焚く」「首を温める」などの五感への刺激でリカバリーしている。女性は「アウトドア・キャンプ」「ジムに行く」「ヨガ」など、積極的に体を動かしたり、外向きな行動が目立つ。

図表12:挑戦意欲のある人のリカバリー(休養)行動(男性、挑戦意欲別比較) 単位:倍

図表13:挑戦意欲のある人のリカバリー(休養)行動(男性、挑戦意欲別比較) 単位:倍
※一般社団法人日本リカバリー協会がダイヤモンドオンライン「挑戦意欲が高い都道府県ランキング【完全版】」に提供したデータを掲載しています。

【調査概要】
タイトル:ココロの体力測定2019
方法:インターネット調査
調査期間:SCR調査 2019年3月6日~3月18日

(SCR調査)
対象:全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)
項目:15問
分析データ:厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化
集計データ:集計したデータを、県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用

(本調査)
期間:2019年5月7日~10日
サンプル数:2060人

今回抽出対象者|

男性:挑戦意欲のある人 12113人、挑戦意欲のない方 7469人 
女性:挑戦意欲のある人 8309人、挑戦意欲のない方 10353人
団塊世代:68 ~ 72歳(男性1656 女性2501)、しらけ世代:59 ~ 67歳(男性14838 女性14646)、新人類世代:54 ~ 58歳(男性6615 女性 6202)、バブル世代:49 ~ 53歳(男性7713 女性 7923)、団塊ジュニア世代:37 ~ 48歳(男性19639 女性18487)、さとり世代:25 ~ 36歳(男性17354 女性17620)、Z世代:20 ~ 24歳(男性2197 女性2610)

【挑戦意欲の分析について】「自分は新しいことに挑戦することは苦手だ」を、全く当てはまらない・ほとんど当てはまらない・あまり当てはまらない・どちらともいえない・少し当てはまる・だいたい当てはまる・非常によく当てはまるで調査。挑戦意欲がある:全く当てはまらない・ほとんど当てはまらないの回答者、挑戦意欲がない:だいたい当てはまる・非常によく当てはまるの回答者として抽出。

【疲労状態について】厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に、疲労状態を指す項目を独自集計。疲労項目に「ほとんどなかった」と回答した方を元気な人、「ほとんどいつもあった」と回答した方を疲れている人として定義。