産後リカバリー白書とは
当プロジェクトの活動として、全国10万人の男女(20~79歳の男女各5万人)に実施した「ココロの体力測定2021」のデータを活用し、産前産後の男女のストレスや疲労状況や、子育てやパートナーへの意識の違いを、ジェンダード・イノベーションの視点で分析を行った、「産後リカバリー白書2022」を作成いたしました。「産後リカバリー白書」は、出産や子育てに関連する商品、・サービスを展開する企業様への、出産後の女性や夫婦の理解からのマーケティング支援や、自治体や地域のコミュニティー、そして出産に関わる様々な方々への、新たな気づきと理解を促したい思いから作成をしております。今後、「産後リカバリープロジェクト賛同・協賛企業様、後援団体様への、会員特典として配布や、販売を行っております。
※「産後リカバリー白書2023」は、2023年11月下旬の発刊を予定しております。
第1章:夫婦で理解するストレス・疲労状況について
産後期の男女の違いを理解することで、家族の関係をより良い形を形成する
マタニティー期から出産を経験し産後期を迎える時期では、産後の女性・夫婦を取り巻く様々な課題が顕在化する時期になります。しかし同じ時間を過ごしていても、男女の身体や意識の違いから、ストレスや疲労を抱える時期、親としての責任感の持ち方が違うのが現状です。
特に疲労に関しては、出産後からピークになる女性と、産後7-12ヶ月期がピークになる男性と大きく違います。そこには、親としての休めない意識が大きく関わっていると推測されます。また、マタニティー期に起こった腰痛を代表とする身体の悩みが、産後期間でもまだまだリカバリー出来ていないことが多く見られます。
そのような、男女の違いを把握することでお互いが理解をし、産後期での家族間の関わり方や支援の仕方を考えることが大切です。
1-1 ストレス(女性)
マタニティー期から産後0-12ヶ月期には、女性の高ストレス率は低下する。マタニティー期~未就学児期の女性のストレスを見ていくと、20~49歳女性全体の高ストレス者の割合20.2%と比較すると、マタニティー期では16.1%、産後0-12ヶ月期では16.3%と低くなる結果となった。さらに、生後0-12か月期においては、生後7-12か月が最も高く、17.2%。また、生後0-3か月は14.5%と最も低い数値となった。
※本データでは、ストレス値を77点以上を高ストレス者、39点以下を低ストレス者として算出。
1-2 ストレス(男女比較)
男女で感じるストレス期は違い、男性は生後7-12か月が最も高く21.8%。女性がマタニティー期から高ストレス者が低下していくが、男性の高ストレス者の割合は大きく変わらない。その中でも、産後0-12ヶ月期には19.8%と最も高ストレス者が高い結果になった。特に産後7-12か月には21.8%と大きく上昇をしている。
1-3 ストレス(女性×年代別)
女性40-49歳の産後0-3ヶ月期は高ストレス者の割合が27.6%と非常に多い。女性の年代別の高ストレス率を見ると、産後0-12ヶ月期で最も高いものが20-29歳の18.4%。産後0-3か月期では40-49歳のストレス傾向が最も高まり27.6%と他の世代と比べて、大きく上昇する結果となっている。産後4か月以降では20-29歳が未就学児期含め比較的高い割合となっている。
以上、産後リカバリー白書2022から抜粋
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調査報告書「産後リカバリー白書 2022」について
ページ数:140P
販売価格:60,000円(税別)
販売開始:2022年11月28日
※当法人もしくは産後リカバリープロジェクトにご入会いただいている企業様・自治体様には、会員特典として配布を行っております。
産前産後データについて
日本リカバリー協会が行っている大規模インターネット調査「ココロの体力測定」の10万人データより20-49歳 を抽出しています。※一般の表記は、20-49歳の全サンプルを対象としています。
産後リカバリー白書2022 目次
1. 夫婦で理解する、ストレス・疲労状況
1-1: ストレス(女性)
1-2: ストレス(男女比較)
1-3: ストレス(女性×年代別)
1-4: 疲労(女性)
1-5: 疲労(男女比較)
1-6: 疲労(女性×年代別)
1-7: 身体の悩み(女性)
1-8: 身体の悩み(女性 生後0-12ヶ月期詳細)
1-9: ココロの悩み・ストレス(女性)
1-10:ココロの悩み(女性 生後0-12ヶ月期詳細)
1-11: 肌の悩み(女性)
1-12: 休めない意識(女性)
1-13: 休めない意識(男女比較)
1-14: 休めない意識(女性×年代別)
2. 休養環境と生活時間
2-1: コロナ禍の健康作りの3要素の変化(女性)
a. 休養(睡眠) b. 休養(睡眠以外) c. 栄養 d. 運動
2-2: コロナ禍の健康作りの3要素の変化(男女比較)
a. 休養(睡眠) b. 休養(睡眠以外) c. 栄養 d. 運動
2-3: 睡眠時間(女性)
2-4: 睡眠時間 (男女比較)
2-5: 睡眠の質(女性)
2-6: 睡眠の質 (男女比較)
2-7: 運動環境 (女性)
2-8: 運動環境 (男女比較)
3. 出産前後の夫婦の意識変化
3-1: パートナーへの意識(女性)
3-2: パートナーへの意識(男女比較)
3-3: 子育ての協力について(女性)
3-4: 産前産後での自己実現・欲求意識(女性)
3-5: 産前産後での自己実現・欲求意識(男性)
3-6: 健康投資意識・時間(女性)
3-7: 健康投資意識・時間(男女比較)
3-8: 健康投資意識・お金(女性)
3-9: 健康投資意識・お金(男女比較)
4. 取り入れたいリカバリー(攻めの休養)方法
4-1: 休養の7タイプの実践(女性)
4-2: 休養の7タイプの実践(男性)
4-3: 休養の7タイプの実践(元気な女性)
4-4: 休養の7タイプの実践(元気な男性)
4-5: 抗疲労行動 (女性)
4-6: 抗疲労行動 (男性)
4-7: 抗疲労行動(元気な女性)
4-8: 抗疲労行動(元気な男性)
5. 社会復帰に向けてのWell-beingな生活像
5-1: Well-being度(女性)
5-2: Well-being度(男女比較)
5-3: Well-being度(元気な女性)
5-4: Well-being度(元気な男女比較)
5-5: 朝の活力(女性)
5-6: 朝の活力(男女比較)
5-7: 就寝前の活力(女性)
5-8:就寝前の活力(男女比較)
5-9: 休息時間の満足度(女性)
5-10: 休息時間の満足度(男女比較)
5-11: 休息時間の満足度(元気な女性)
5-12: 休息時間の満足度(元気な男女比較)
6. その他参考資料
休養市場規模の算出
産前産後のリカバル講座
企業事例1:べネクス×阪急阪神百貨店労働組合
育児・介護休業法 改正ポイント
出生数、合計特殊出生率の推移
産後うつ病とは(日本産婦人科医会)
マタニティーブルーとは(日本産婦人科医会)
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